2021年7月13日、研究評価に関するサンフランシスコ宣言(DORA)は、Arcadia基金から3年間で120万ドルの助成を受けることを発表しました。助成金は、学術機関における研究評価改革を支援するためのプロジェクトである“Tools to Advance Research Assessment”(TARA)の実施に活用されます。
TARAは、オランダ・ライデン大学の科学・評価研究の教授であり、同大の科学技術研究センター(Centre for Science and Technology Studies :CWTS)でディレクターを務めるSarah de Rijcke氏と、米・イリノイ工科大学のデザイン研究所で准教授を務めるRuth Schmidt氏による共同研究です。同プロジェクトが実施又は作成に取り組む内容として、次の3点が挙げられています。
・学術機関が採用、審査、昇進、テニュア(終身在職権)のために使用する基準を追跡するインタラクティブなオンラインダッシュボード
・研究評価改革に対する学術機関の姿勢やアプローチを幅広く理解するための、米国の学術機関を対象とした調査
・ポリシーと実践の改善に取り組む学術機関を支援するための、学術コミュニティからの情報をまとめたツールキット
DORA receives $1.2M grant from Arcadia to accelerate research assessment reform(DORA, 2021/7/13)
https://sfdora.org/2021/07/13/dora-receives-1-2m-grant-from-arcadia-to-accelerate-research-assessment-reform/
参考:
欧州大学協会(EUA)、DORA・SPARC Europeと共同収集した研究評価の改善に関する実践事例の報告書を公開
Posted 2021年1月20日
https://current.ndl.go.jp/node/43038
研究評価に関するサンフランシスコ宣言(DORA)、2020年の研究評価についての進展を振り返る記事を公開
Posted 2021年1月4日
https://current.ndl.go.jp/node/42900
研究評価に関するサンフランシスコ宣言(DORA)、研究評価の改善に関する大学や国家コンソーシアムの実践事例を収録したリポジトリを開設
Posted 2020年12月11日
https://current.ndl.go.jp/node/42745
研究評価に関するサンフランシスコ宣言(DORA)、大学・研究機関による研究評価の方針や実践の改善支援のために5つの設計原理を提供するブリーフィング文書を公開
Posted 2020年5月21日
https://current.ndl.go.jp/node/40996
オランダ・ユトレヒト大学、採用・昇進の決定においてインパクトファクターによる評価を廃止へ(記事紹介)
Posted 2021年6月29日
https://current.ndl.go.jp/node/44311