2020年12月16日、Elsevier社は、研究評価の改善を求める「研究評価に関するサンフランシスコ宣言」(DORA)に署名したことを発表しました。
発表では、同社のジャーナルに掲載された全論文の参考文献リスト(reference lists)をCrossref経由で公開し、再利用可能とする意向もあわせて表明しています。このことにより、引用データのオープン化を推進するI4OCのような他のイニシアティブもこのメタデータを利用できるようになると述べています。
Advancing responsible research assessment(Elsevier, 2020/12/16)
https://www.elsevier.com/connect/advancing-responsible-research-assessment
関連:
研究評価に関するサンフランシスコ宣言(DORA)
https://sfdora.org/read/read-the-declaration-japanese/
※DORAの日本語訳です。出版社向けの勧告には、参考文献リストの再利用可能化に関する勧告(項番9)も含まれています。
参考:
Elsevier社、「研究計量に関するライデン声明」への支持を表明
Posted 2020年7月15日
https://current.ndl.go.jp/node/41511
Elsevier社、研究評価のあり方を検討するための国際センター“The International Center for the Study of Research”の立ち上げを発表
Posted 2019年6月21日
https://current.ndl.go.jp/node/38412
Springer Nature社、「研究評価に関するサンフランシスコ宣言」(DORA)に署名
Posted 2020年5月25日
https://current.ndl.go.jp/node/41025
研究評価に関するサンフランシスコ宣言(DORA)、研究評価の改善に関する大学や国家コンソーシアムの実践事例を収録したリポジトリを開設
Posted 2020年12月11日
https://current.ndl.go.jp/node/42745