日本学術会議、先進7か国の人文社会科学を代表するアカデミーによる共同声明の公表を発表:信頼性・透明性のあるデータ収集等

2021年11月16日付で、日本学術会議が、先進7か国の人文社会科学を代表するアカデミー“Social Sciences and Humanities 7(SSH7)”による共同声明が公表されたと発表しました。

共同声明は、「コミュニティ・エンゲージメント」「教育、技能、雇用」「信頼性・透明性のあるデータ収集」「格差と結束」「財政政策」に関する提言で構成されています。

「信頼性・透明性のあるデータ収集」では、新型コロナウイルス感染症が情報・政府・個人データ・メディア・専門家の役割と社会の関係にもたらした影響に焦点を当てているとあります。政府に求める推奨事項として、過去の危機に関する制度的な記録の改善方法を検討し、意思決定のコミュニケーションの改善に活用することや、ガバナンス全体レベルでの調査研究・データ分析・コミュニケーションに関する専門知識の深化・拡大を行うこと等が挙げられています。

英語版に加え、日本語の仮訳も掲載されています。

日本学術会議
https://www.scj.go.jp/index.html
※「新着情報」の「提言・報告等」の2021年11月16日欄に、「SSH7共同声明」が掲載されています。

提言・報告等【共同声明】
https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/division-13.html
※「各国アカデミー等との共同声明」の2021年11月16日の欄に、“SSH7(Social Science and Humanities 7)”の共同声明が掲載されています。

参考:
日本学術会議、記録「研究データに関する北京宣言」を公開
Posted 2020年8月19日
https://current.ndl.go.jp/node/41776

日本学術会議、提言「学術の振興に寄与する研究評価を目指して-望ましい研究評価に向けた課題と展望-」を公開
Posted 2021年11月25日
https://current.ndl.go.jp/node/45241