Wikimediaのボランティアコミュニティによるブログ“Diff”の2021年10月15日付け記事で、各国の大学図書館員によるWikipediaの活用例を紹介する単行書“Wikipedia and Academic Libraries: A Global Project”の刊行が報告されています。
同書は米・Michigan PublishingのインプリントであるMaize Booksから刊行されたものであり、2021年9月にオンライン版が公開され、10月には印刷版が発売されました。オープンアクセス、CC BYライセンスでの刊行であり、無料で全文を閲覧できます。
内容は、「教室内での実践的な応用」「教室外での実践的な応用」「ウィキペディアン・イン・レジデンス」「Wikipediaの姉妹プロジェクト」の4部構成となっており、ブラジル・カナダ・香港・アイルランド・キルギスタン・メキシコ・オランダ・ナイジェリア・スコットランド・スペイン・米国の著者52人が執筆した19の章が含まれています。
Uplifting Global Voices: A Reflection on Publishing an Edited Book on Academic Libraries and Wikipedia(Diff, 2021/10/15)
https://diff.wikimedia.org/2021/10/15/uplifting-global-voices-a-reflection-on-publishing-an-edited-book-on-academic-libraries-and-wikipedia/
Wikipedia and Academic Libraries: A Global Project(Maize Books)
https://www.fulcrum.org/concern/monographs/cv43p013f
※Maize Booksウェブサイト上の同書の紹介ページです。全文は“Read Book”からブラウザ上で閲覧できるほか、“Download”からEPUB又はPDF形式でダウンロードすることも可能です。
参考:
OCLC Research、図書館におけるWikipediaの活用に関する単行書の電子版を無料公開
Posted 2021年9月10日
https://current.ndl.go.jp/node/44785