英国図書館情報専門家協会(CILIP)、英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)ら、アフガニスタンにおける図書館員・アーキビストに関する声明を発表

2021年9月7日、英国図書館情報専門家協会(CILIP)、英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)らが、アフガニスタンにおける図書館員・アーキビストに関する声明を発表しました。

アフガニスタンの政変により図書館員・アーキビストの安全が脅かされることを懸念しており、政権に対して、図書館員・アーキビストが脅威や弾圧にさらされることなく職務を遂行できるよう保証することを要求しています。声明の中では、特に、アフガニスタンにおける女性の図書館員・アーキビストの役割の重要性に触れ、所属機関で妨げられることなく業務を継続できるようにするべきだと主張しています。

また、公的記録の管理と市民の安全・知的自由は国民国家の前提条件であること、図書館および文書館は健全な社会や市民の幸福度に不可欠なものであることを指摘しています。

その他、アフガニスタンの政権に対し、「武力紛争時の文化財の保護に関する条約」(1954年ハーグ条約)や、ユネスコの「文化財不法輸出入等禁止条約」を遵守することを求めています。

Statement of solidarity with librarians and archivists in Afghanistan(CILIP, 2021/9/7)
https://www.cilip.org.uk/news/news.asp?id=579004

Statement of solidarity with librarians and archivists in Afghanistan(RLUK, 2021/9/7)
https://www.rluk.ac.uk/statement-of-solidarity-with-librarians-and-archivists-in-afghanistan/

Statement of Solidarity with Librarians and Archivists in Afghanistan(SCONUL, 2021/9/6)
https://www.sconul.ac.uk/news/statement-of-solidarity-with-librarians-and-archivists-in-afghanistan

参考:
オーストラリア図書館協会(ALIA)、アフガニスタンの状況に関し声明を発表
Posted 2021年8月30日
https://current.ndl.go.jp/node/44696

国際図書館連盟(IFLA)、アフガニスタンの状況に関し声明を発表
Posted 2021年8月19日
https://current.ndl.go.jp/node/44639

E192 – 武力紛争時の文化財保護条約を強化する議定書が発効
カレントアウェアネス-E No.35 2004.04.21
https://current.ndl.go.jp/e192

E408 – 盗品や略奪品を購入しないためのガイドライン(英国)
カレントアウェアネス-E No.70 2005.11.16
https://current.ndl.go.jp/e408