2021年8月31日、文部科学省は、2021年5月27日に実施した令和3年度全国学力・学習状況調査の結果を公表しました。
調査は、小学校第6学年及び中学校第3学年の全児童生徒を対象とした悉皆方式により実施されました。国語、算数・数学の2教科を対象とした教科調査以外に、児童生徒向け、学校向けの質問紙調査も行われています。
児童生徒向けの質問紙調査には、普段の読書時間を尋ねる質問(質問番号21)や家庭の蔵書数を尋ねる質問(質問番号22)が含まれています。
学校向けの質問紙調査には、調査対象学年の生徒に対し、前年度に本やインターネット、図書館資料などを活用した授業を計画的に行ったかを尋ねる質問(質問番号40)も含まれています。「令和3年度 全国学力・学習状況調査の結果(概要)」によれば、この質問に対し「週に1回程度、または、それ以上行った」「月に数回程度行った」と回答した割合は、小中学校ともに2017年度の回答から25ポイント以上増加しています。
令和3年度全国学力・学習状況調査の報告書・集計結果について(文部科学省, 2021/8/31)
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/sonota/1419141_00001.htm
令和3年度 全国学力・学習状況調査 報告書・調査結果資料(国立教育政策研究所)
https://www.nier.go.jp/21chousakekkahoukoku/index.html
令和3年度 全国学力・学習状況調査の結果(概要)[39.1MB]
https://www.nier.go.jp/21chousakekkahoukoku/21summary.pdf
令和3年度 全国学力・学習状況調査 報告書(質問紙調査)(国立教育政策研究所)
https://www.nier.go.jp/21chousakekkahoukoku/report/question.html
※質問項目の一覧や、回答結果の分析等が掲載されています。
関連:
家に本が多いほうがテストの正答率高い? 文科省調査(NHK NEWS WEB, 2021/9/5)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210905/k10013244361000.html
※全国学力・学習状況調査において、「家庭の蔵書数」が今回初めて調査対象となったこと等を報じています。
参考:
国立青少年教育振興機構、「子どもの頃の読書活動の効果に関する調査研究」の報告書を公開
Posted 2021年8月12日
https://current.ndl.go.jp/node/44583