2021年8月30日、韓国国立中央図書館(NLK)が、ISSUE PAPERの第5号として『ニューメディア時代の視聴覚資料デジタル保存戦略(뉴미디어 시대의 시청각 자료 디지털 보존 전략)』を発刊しました。急速に変化するデジタル環境下において、視聴覚資料の長期保存方法とその方向性について調べることを目的としたものです。
同館では、1950年代のLPからデジタルファイルまでの約84万点の視聴覚資料を所蔵していますが、再生機器の製造中止や媒体の物理的劣化により、資料が事実上消失する危機に直面していることから、多様な視聴覚資料の長期保存と将来的な活用のため、継続的にデジタル化変換作業を行っています。
現在、デジタル化視聴覚資料の技術メタデータの自動抽出の実証研究を行って、これを業務プロセスに適用する方法を研究しており、今回のISSUE PAPERでは、視聴覚資料のデジタル化と技術メタデータの自動抽出過程を紹介するとともに、視聴覚資料のデジタル化過程の詳細や考慮すべき点についても提示しています。また、デジタル化された視聴覚資料の技術メタデータを自動的に抽出し、これをコンテンツのファイルと一緒に保存する長期保存戦略も説明されています。
뉴미디어 시대, 위기의 시청각 자료를 구해줘!(ニューメディア時代、危機の視聴覚資料を助けて!)(NLK,2021/8/30)
https://www.nl.go.kr/NL/contents/N50603000000.do?schM=view&id=39863&schBcid=normal0302
국립중앙도서관 이슈페이퍼(国立中央図書館ISSUE PAPER)(NLK)
https://www.nl.go.kr/NL/contents/N50711000000.do
※제5호(第5号)の箇所からPDFファイルをダウンロードできます[PDF:16ページ]
参考:
E2057 – 「国立国会図書館資料デジタル化の手引 録音資料編」を公開
カレントアウェアネス-E No.354 2018.09.13
https://current.ndl.go.jp/e2057
E2267 – 英国図書館が進める音声記録の保存事業
カレントアウェアネス-E No.392 2020.06.11
https://current.ndl.go.jp/e2267
CA1949 – レーザーディスクのデジタル化に向けた国立国会図書館の取組み / 本田伸彰
No.339 2019年3月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1949