京都大学、学際研究に特化した対話型学術誌『といとうとい』を創刊

2021年8月13日、京都大学は、同学の学際融合教育研究推進センターが、学際研究に特化した対話型学術誌『といとうとい』を創刊したことを、発表しました。

同誌は、分類や専門で区切ることができない多様なテーマ・問いから「学問」に挑む「対話型学術誌」です。

研究成果発表の場が個別の学会等、従来の専門分化した場であることがほとんどである学際研究において、分野・キャリアを問わず投稿を募集し掲載することで、「投稿先がない」とされていた学際研究を育む場、プラットフォームとなることを目的としています。

論文に加え執筆者と編集委員との対話も掲載され、論文のフォーマットについても学問表現の可能性を追求したビジュアルとテキストを目指していると説明されています。

創刊準備号では解剖学、精神医学、数学、科学哲学、漆芸、世界史、言語学、映像人類学、ロボット工学の研究者が寄稿しています。冊子体に加え、同学リポジトリでも公開されており、リポジトリでは冊子体に収録されている論考・対話に加え、編集委員による査読コメントと執筆の過程も公開されています。

学際研究に特化した対話型学術誌「といとうとい」を創刊しました(京都大学,2021/8/13)
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news/2021-08-13-1

対話型学術誌 といとうとい(京都大学学際融合教育研究推進センター)
http://www.cpier.kyoto-u.ac.jp/project/toitoutoi/

対話型学術誌『といとうとい』(京都大学学術情報リポジトリKURENAI)
https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/264440

【投稿募集中】対話型学術誌『といとうとい』Vol.1(京都大学学際融合教育研究推進センター,2021/7/26)
http://www.cpier.kyoto-u.ac.jp/update/toitoutoi-vol1/ 

参考:
【イベント】L-INSIGHT/KURA連携プログラム パブリッシングセミナー「ジャーナルをたちあげる」&「ジャーナルを可視化する」(第1回1/19、第2回1/28・オンライン)
Posted 2021年1月5日
https://current.ndl.go.jp/node/42915

E1921 – 紀要編集者NWキックオフセミナー『紀要』の可能性<報告>
カレントアウェアネス-E No.326 2017.06.08
https://current.ndl.go.jp/e1921

E2316 – University Journals:出版を大学や研究者に取り戻す挑戦
カレントアウェアネス-E No.401 2020.10.29
https://current.ndl.go.jp/e2316