米国情報標準化機構(NISO)、査読に関する標準用語集“A Standard Taxonomy for Peer Review”をANSI/NISO規格として制定するためのワーキンググループを設置

2021年7月15日、米国情報標準化機構(NISO)は、査読に関する標準用語集“A Standard Taxonomy for Peer Review”をANSI/NISO規格として制定するためのワーキンググループを設置することを発表しました。

“A Standard Taxonomy for Peer Review”は、国際STM出版社協会の“Peer Review Taxonomy”についてのワーキンググループが作成したものであり、査読に関する用語や定義の標準化を行っています。国際STM出版社協会側のワーキンググループは、NISOが設置するワーキンググループと統合される予定です。

現在、国際STM出版社協会は“A Standard Taxonomy for Peer Review”のバージョン2.0を提供しています。NISOはバージョン2.0を発展させたバージョン3.0を作成し、パブリックコメントを実施した後に、NISO内でのレビュー・承認を経て正式なANSI/NISO規格として発行する予定とあります。

STM’s Peer Review Taxonomy To Be Formalized As An ANSI/NISO Standard(NISO, 2021/7/15)
http://www.niso.org/press-releases/2021/07/stms-peer-review-taxonomy-be-formalized-ansiniso-standard

参考:
国際STM出版社協会、査読における用語や定義の標準化を行う “A Standard Taxonomy for Peer Review”のバージョン1.0を公開
Posted 2020年7月30日
https://current.ndl.go.jp/node/41623

CA2001 – 動向レビュー:オープン査読の動向:背景、範囲、その是非 / 佐藤 翔
カレントアウェアネス No.348 2021年06月20日
https://current.ndl.go.jp/ca2001
※「2. 「オープン査読」の定義・範囲」で“A Standard Taxonomy for Peer Review”に言及しています。