2021年6月13日、米国の非営利団体OurResearchは、Microsoft Academic Graph(MAG)の後継版についての計画をブログ記事で明らかにしました。MAGは、2021年末をもって更新が終了することが発表されています。
まず、MAGの後継版のプロジェクトの名称はOpenAlexです。この名称は、Openとアレクサンドリア図書館に由来します。OpenAlexの開発には、Arcadia Fundからの3年間の助成を利用します。
データの提供方法として、データダンプとAPIを挙げています。データダンプは2週間ごとに更新する予定です。APIについては、Microsoft Academic Knowledge APIやMicrosoft Academic Knowledge Exploration Service(MAKES)はサポートせず、誰でも利用できるオープンなREST APIを提供する予定です。
MAGに収録されているデータのうち、更新が行われないものとして、引用のコンテキスト、DOIが付与されていないオブジェクト等を挙げています。また、追加するデータとして、各論文のオープンアクセス状況、各ジャーナルのISSNやISSN-L、著者のORCID、機関のGRIDやRORを挙げています。
MAG replacement update: meet OpenAlex!(OurResearch blog, 2021/6/13)
https://blog.ourresearch.org/openalex-update-june/
参考:
Microsoftの学術情報についてのサービスMicrosoft Academic Services(MAS)が2021年末をもって終了
Posted 2021年5月7日
https://current.ndl.go.jp/node/43937