2021年5月13日、Taylor & Francisグループは、単行書出版に関する新たなパイロット事業“Open Plus Books”の開始を発表しました。従来の印刷出版モデルと、F1000のオープンリサーチ出版モデルを融合したものであり、Taylor & Francisグループが2020年にF1000を買収して以降、初の両者共同のイニシアチブとあります。
“Open Plus Books”では、著者や編集者は投稿から数日以内に、オープンリサーチプラットフォーム上でのオープンアクセス（OA）単行書の出版が可能となります。各章を独立したものとして扱い、章単位での出版や追加・修正に対応しています。
出版後のオープン査読を選択できる“Open Plus Books+”オプションも提供することや、Taylor & FrancisグループのインプリントであるRoutledge及びCRC Pressでの印刷版出版やOA出版も可能であることも紹介しています。
同じく5月13日には、オープン査読を含む“Open Plus Books+”による単行書“Child Development with the D-score”が、F1000 ResearchのパートナープラットフォームであるGates Open Research上で出版されました。オープン査読を含まない“Open Plus Books”は2022年初頭に開始すると述べています。
New book publishing concept combines Taylor & Francis Books Heritage with F1000’s Open Research model（Taylor & Francis Group, 2021/5/13）
https://newsroom.taylorandfrancisgroup.com/new-book-publishing-concept-combines-taylor-francis-books-heritage-with-f1000s-open-research-model/
関連：
van Buuren, S; Eekhout, I. Child development with the D-score: turning milestones into measurement [version 1; peer review: awaiting peer review]. Gates Open Res 2021, 5:81.
https://doi.org/10.12688/gatesopenres.13222.1
参考：
Taylor & Francisグループ、F1000 Researchを買収
Posted 2020年1月15日
https://current.ndl.go.jp/node/39964
Taylor & Francisグループ、新刊単行書のデータ共有ポリシーを策定：2021年4月から適用
Posted 2021年3月11日
https://current.ndl.go.jp/node/43516
