Taylor & Francisグループ、生命倫理学分野の出版プラットフォーム“Bioethics Open Research”を開設:FAIR原則に対応

2022年7月7日、Taylor & Francisグループが、生命倫理学分野の出版プラットフォーム“Bioethics Open Research”を開設したことが、同グループの一員であるF1000のウェブサイトで発表されました。

発表によると、生命倫理学分野における最大の助成機関である米国国立衛生研究所(NIH)が、2023年から新たなデータ管理・共有に関するポリシーの適用を開始することを受け、FAIRデータポリシーを採用しています。

また、最初のアフィリエイトパートナーとしてAmerican Journal of Bioethics(AJOB)が参加しているとあります。その他、F1000の迅速な出版モデル・技術を活用したプラットフォームであり、多様な研究成果物に対する完全にオープンな査読プロセスを実装していること、“Commentaries”という新たな成果物の種類を備えていること等が述べられています。

“Ground-breaking” bioethics publishing Platform leads way with open data policy before NIH 2023 mandate(F1000, 2022/7/7)
https://f1000.com/ground-breaking-bioethics-publishing-platform-leads-way-with-open-data-policy-before-nih-2023-mandate/

関連:
Final NIH Policy for Data Management and Sharing(NIH)
https://grants.nih.gov/grants/guide/notice-files/NOT-OD-21-013.html

参考:
Taylor & Francisグループ、芸術や人文・社会科学分野のオープンリサーチ出版プラットフォーム“Routledge Open Research”開設を発表
Posted 2022年4月22日
https://current.ndl.go.jp/node/46034

Taylor & Francisグループ、F1000を活用した材料科学分野向けオープンリサーチ出版プラットフォーム“Materials Open Research”の立ち上げを発表
Posted 2021年10月6日
https://current.ndl.go.jp/node/44928

Taylor & Francisグループ、F1000 Researchを買収
Posted 2020年1月15日
https://current.ndl.go.jp/node/39964

E2052 – FAIR原則と生命科学分野における取組状況
カレントアウェアネス-E No.353 2018.08.30
https://current.ndl.go.jp/e2052