2021年4月26日、デジタルアートの保存に取り組む米国の団体Rhizomeが、ボーンデジタルの芸術作品のアーカイブ“ArtBase”をリニューアルしたことを発表しました。
“ArtBase”は、1999年に公開されたものであり、4月28日時点では、2,200件以上の作品のデータが蓄積されています。リニューアルの背景として、作品の外部にある技術的要素が必要であり、制作・流通の文脈と関連付けて理解される等の性質を持つボーンデジタルの芸術作品は、従来のシステムになじまず、データの使用性、アクセス可能性、他のデータセットとの互換性に制約が生じること等を挙げています。
発表では、今回のリニューアルについて、Wikibaseを用いたソフトウェア・インフラストラクチャーを採用したこと、SPARQLエンドポイントが利用可能であること等が述べられています。
The ArtBase Relaunches: Welcome to Linked Open Data(Rhizome, 2021/4/26)
https://rhizome.org/editorial/2021/apr/26/the-artbase-relaunches-welcome-to-linked-open-data/
ArtBase
https://artbase.rhizome.org/wiki/Main_Page
参考:
デジタルアートの保存に取り組む米国の団体Rhizome、ウェブアーカイブサービスWebrecorder.ioの名称を“Conifer”に改称
Posted 2020年6月16日
https://current.ndl.go.jp/node/41234