米国情報標準化機構(NISO)、コンテンツプラットフォームの移行に関する推奨指針案を公表:パブリックコメントを実施中

2021年3月10日、米国情報標準化機構(NISO)は、コンテンツプラットフォームの移行に関する推奨指針案“Content Platform Migrations”を公表しました。2021年4月23日まで、パブリックコメントを実施しています。

同指針案は、移行の各段階において関係者間のコミュニケーションを改善するための標準的なプロセスと推奨事項を示すものとあります。NISOのコンテンツプラットフォーム移行ワーキンググループにおいて、図書館員・出版社・コンテンツプラットフォームのプロバイダーといった関係者が2年近くにわたり協力し、同指針案のとりまとめを行いました。

同ワーキンググループの共同議長である米・セントラルフロリダ大学のAthena Hoeppner氏は、図書館及びその利用者が学術資料にアクセスする上でコンテンツプラットフォームが広く利用されていることに触れ、プラットフォーム間の移行を可能な限りスムーズに行うことはあらゆる人々に利益をもたらす、とコメントしています。

NISO Recommended Practice for Content Platform Migrations Now Open For Public Comment Through April 23(NISO, 2021/3/10)
http://www.niso.org/press-releases/2021/03/cpm-draft-open

Content Platform Migrations Working Group(NISO)
https://www.niso.org/standards-committees/content-platform-migrations

Content Platform Migrations [PDF:43ページ]
https://groups.niso.org/apps/group_public/download.php/25127/RP-38-202X_Content_Platform_Migrations_draft_for_public_comment.pdf

参考:
日本図書館協会(JLA)図書館システムのデータ移行問題検討会、「図書館システムのデータ移行問題検討会報告書」を公表
Posted 2018年3月7日
https://current.ndl.go.jp/node/35600

E2302 – 2019年から2020年の図書館システムの市場動向は?
カレントアウェアネス-E No.398 2020.09.17
https://current.ndl.go.jp/e2302