米・ハーバード大学図書館、件名標目“illegal alien”の使用終了を発表

2021年3月9日付で、米国のハーバード大学の公式ニュースサイトである“The Harvard Gazette”に、同大学図書館が、不法在留外国人を指す米国議会図書館件名標目表(LCSH)の件名標目“illegal alien”の使用を終了することに関する記事が掲載されました。

理由として、同様の対応を実施している他の図書館やAP通信社と同様に、人ではなく行動が不法となり得ること、“alien”という単語はこの文脈では紛らわしいこと等が挙げられています。以前は“alien”や“illegal alien”という件名標目が付与されていた8,000件以上の資料について、現在は“noncitizen”や“undocumented immigrant”という件名標目を付与していると述べられています。

記事の中では、件名標目“illegal alien”について、2016年にLCSHを変更する動きがあったものの、米国連邦議会下院で米国議会図書館(LC)に同標目の使用を求める法案が可決されたこと等、これまでの経緯が記載されています。

Harvard Library ends use of subject heading ‘illegal alien’(The Harvard Gazette, 2021/3/9)
https://news.harvard.edu/gazette/story/newsplus/harvard-library-ends-use-of-subject-heading-illegal-alien/