2021年2月2日、米・カリフォルニア大学のOffice of Scholarly Communicationは、同大学構成員の著作権保有に関するポリシーが1992年以来初めて改訂されたことを発表しました。
カリフォルニア大学の同ポリシー改訂作業は、2013年のワーキングループの設置に始まり、2019年の大学構成員向けレビューを経て完了しました。ポリシー改訂の目的として、以下の5点を挙げています。
・著作権保有資格のある大学構成員の範囲の拡大
・大学構成員が著作権を保有できる著作物の対象範囲の拡大
・大学による著作権保有範囲の制限を目的とした「重要な大学のリソース(Significant University Resources)」の創設
・大学院生の著作権保有資格の明確化
・労働組合の協定と競合した場合の適用条件の明確化
改定されたポリシーの全文は、同大学の事務本部であるOffice of the Presidentのウェブサイトで公開されています。
UC issues revised copyright ownership policy(Office of Scholarly Communication, University of California,2021/2/2)
https://osc.universityofcalifornia.edu/2021/02/uc-copyright-ownership-policy-revised/
Copyright Ownership [PDF:6ページ] (Office of the President, University of California,2021/2/1)
https://policy.ucop.edu/doc/2100003/CopyrightOwnership
Copyright ownership policy FAQs(University of California Copyright)
https://copyright.universityofcalifornia.edu/resources/copyright-ownership-faqs.html
参考:
米・カリフォルニア大学、1992年以来の改訂を目指す新しい同大学構成員の著作権保有に関するポリシー草案について大学構成員からのフィードバックを募集
Posted 2019年11月29日
https://current.ndl.go.jp/node/39630
CA1986 – 著作権リテラシーを育成する大学図書館 / 渡邊由紀子
カレントアウェアネス No.346 2020年12月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1986