2020年3月25日、米・カリフォルニア大学は、同大学の学位論文・博士論文に関するオープンアクセス(OA)方針として、“Policy on Open Access for Theses and Dissertations”を公表しました。
新たに公開されたOA方針は、カリフォルニア大学の個々のキャンパスで実施済の方針の内容に倣った大学システム全体としての方針であり、同大学で作成された学位論文・博士論文は大学のOAリポジトリへ保存され、著者の申告したエンバーゴ期間を経てOAにより自由に利用可能になることを定めたものです。OAとなった学位論文・博士論文は同大学の機関リポジトリeScholarshipで公開されます。
今回公表されたOA方針は、2017年と2019年に大学システム全体のレビューを経て策定されています。
University of California Issues Policy on Open Access for Theses and Dissertations(University of California,2020/3/30)
https://osc.universityofcalifornia.edu/2020/03/oa-etd-policy-issued/
Open Access Theses & Dissertations(University of California)
https://osc.universityofcalifornia.edu/for-authors/dissertations-theses/
参考:
CA1799 – 岡山大学における博士学位論文のインターネット公開義務化について / 山田智美
カレントアウェアネス No.317 2013年9月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1799
E1677 – 仏・独における電子版博士論文のOAに関する調査<文献紹介>
カレントアウェアネス-E No.281 2015.05.21
https://current.ndl.go.jp/e1677
米・カリフォルニア大学、1992年以来の改訂を目指す新しい同大学構成員の著作権保有に関するポリシー草案について大学構成員からのフィードバックを募集
Posted 2019年11月29日
https://current.ndl.go.jp/node/39630