2021年1月22日、国際図書館連盟(IFLA)は、ユネスコの作成した「オープンサイエンスに関する勧告」の草案に意見提出したことを発表しました。
IFLAは、2019年から開始したユネスコのオープンサイエンスの取り組みが、新型コロナウイルス感染症の拡大により、密接な協力による治療法の迅速な開発の必要性・ロックダウンに伴う情報アクセスの困難等に直面したことでさらに緊急性を増しており、公表された草案は、連携、オープンアクセス・オープンデータ等の促進、公平性、包摂性など、図書館にとっての重要課題を強調したものであると評価しています。
その上で、IFLAは草案で示されたメッセージをより一層強調するという観点から、図書館員の果たすことのできる役割を明確化すること、著作権法の規定がオープンサイエンスの障害とならないように各国で改定を進めること、などについての意見をユネスコに提出しました。
IFLA Submits Comments on draft UNESCO Open Science Recommendation(IFLA,2021/1/22)
https://www.ifla.org/node/93594
IFLA Comments on UNESCO draft Recommendation on Open Science(IFLA)
https://www.ifla.org/publications/node/93593
https://www.ifla.org/files/assets/hq/topics/exceptions-limitations/documents/unesco_open_science_recommendation_-_ifla_response.pdf
※2つ目のリンクはIFLAが提出した意見の全文です。[PDF:5ページ]
参考:
ユネスコ、加盟193か国へオープンサイエンスに関する勧告の草案を提出
Posted 2020年10月8日
https://current.ndl.go.jp/node/42213