2020年12月18日、Elsevier社は、Cell Pressの学術誌でのオープンアクセス(OA)出版オプションの提供範囲拡大を発表しました。2021年1月から、Cell Pressのフラッグシップ・タイトルである“Cell”を含め、Cell Pressの全学術誌においてOA出版オプションが提供されます。
Cell Pressが現在OA出版オプションを提供していない学術誌において、OA出版オプションを利用する際の論文処理費用(APC)についても示されています。大多数の学術誌では8,900ドル(7,600ユーロ、7,000ポンド)となり、“Cell”では9,900ドル(8,500ユーロ、7,800ポンド)となります。これらの学術誌では引き続き購読オプションも提供されます。また、Cell Pressの既存のゴールドOA誌のほとんどではAPCを変更しないと述べています。
その他、低・中所得国の研究機関を支援するプログラム“Research4Life”においてグループAに属する69か国にはAPCを免除し、グループBに属する57か国には50パーセントの割引を行うこと等も発表されています。
Elsevier expands Open Access options for Cell Press Journals from January 2021(Elsevier, 2020/12/18)
https://www.elsevier.com/about/press-releases/corporate/elsevier-expands-open-access-options-for-cell-press-journals-from-january-2021
参考:
シュプリンガー・ネイチャー、2021年1月よりNature誌のオープンアクセス(OA)オプション提供と提案型OAの試験的運用を開始
Posted 2020年11月26日
https://current.ndl.go.jp/node/42618
CA1990 – 動向レビュー:プランS改訂版発表後の展開―転換契約等と出版社との契約への影響 / 船守美穂
カレントアウェアネス No.346 2020年12月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1990
CA1977 – 動向レビュー:学術雑誌の転換契約をめぐる動向 / 尾城孝一
カレントアウェアネス No.344 2020年6月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1977