阪南市立図書館(大阪府)の「認知症にやさしい図書館プロジェクト」による取り組み「マスターズCafe」がNHK厚生文化事業団の「第4回認知症とともに生きるまち大賞」を受賞

2020年12月8日、大阪府の阪南市立図書館は、同館の「認知症にやさしい図書館プロジェクト」による取り組み「マスターズCafe」が、NHK厚生文化事業団の「第4回認知症とともに生きるまち大賞」を受賞したことを発表しました。

阪南市立図書館は、「超高齢社会と図書館研究会」が2017年10月に発表した「認知症にやさしい図書館ガイドライン」に沿って、社会福祉協議会や市内2か所の地域包括支援センター、介護保険課等の他機関や団体と協力して、2018年4月から「認知症にやさしい図書館プロジェクト」を開始しました。2018年9月からは、同プロジェクトの一環として、認知症の本人やその家族、図書館ボランティア、市職員等とともに、誰でも気軽に利用できるコミュニティカフェとして「マスターズCafe」の取り組みを週に1回実施しています。

「認知症とともに生きるまち大賞」は、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりの取り組みを表彰する、社会福祉法人NHK厚生文化事業団の事業です。「マスターズCafe」は、男性介護者と当事者を中心に、図書館から始まり、他部署との連携、市民との協働の中で活動が続いてきたこと、認知症カフェの活動から手話カフェの活動にまで広がっていること、何よりどこのまちにでもある図書館が拠点となっていることが、他地域への応用可能性という面で評価され、他の2団体とともに大賞を受賞しました。

2020年12月13日に、NHK厚生文化事業団は受賞団体の活動紹介、表彰式を兼ねたオンラインフォーラムを開催します。

トピックス(阪南市立図書館)
http://www3.city.hannan.osaka.jp/topics/2020/
※2020年12月8日欄に「「認知症にやさしい図書館」へどうぞ 「認知症とともに生きるまち大賞」受賞!」とあります。

「認知症にやさしい図書館」へどうぞ 「認知症とともに生きるまち大賞」受賞!(阪南市立図書館)
http://www3.city.hannan.osaka.jp/topics/post-25.html

マスターズCafeがNHK厚生文化事業団から表彰されることになりました!!(マスターズCafe)
https://hannanshikaigo.jimdofree.com/%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B/

「コロナの時代が拓く“認知症とともに生きるまち”」ハートフォーラム(12/13)~第4回認知症とともに生きるまち大賞表彰式~(NHK厚生文化事業団)
https://www.npwo.or.jp/info/17887

関連:
“なぜ マスターズCafeをオープンしたか”. 図書館ボランティアだより絆. [PDF;4ページ](阪南市立図書館,2018/11)
https://www3.city.hannan.osaka.jp/other/docs/d5d618b0d3cf7ccb1d7ed665ce4e5bd879bfcc8c.pdf

“13. 「認知症にやさしい図書館」プロジェクト”. 図書館年報2018年度(平成30年度). [PDF:52ページ](阪南市立図書館,2019/08)
http://www3.city.hannan.osaka.jp/other/docs/f3b30e3de2e79d2b3799b0232a19683fb13da989.pdf#page=38

参考:
E2019 – 認知症にやさしい図書館ガイドライン
カレントアウェアネス-E No.346 2018.05.17
https://current.ndl.go.jp/e2019

E1897 – 「認知症の人にやさしいまちづくりと図書館」<報告>
カレントアウェアネス-E No.322 2017.03.23
https://current.ndl.go.jp/e1897

No.16 超高齢社会と図書館~生きがいづくりから認知症支援まで~
https://current.ndl.go.jp/report/no16