北海道大学が2020年11月13日付のプレスリリースで、同大学のアイヌ・先住民研究センターと国立アイヌ民族博物館(北海道白老町)が共同研究推進を目的とした学術連携協定を締結したことを発表しています。
国内唯一のアイヌ研究と先住民研究に特化した研究を行う同センターと、国立で初めてのアイヌ民族の歴史と文化を主題にした博物館である同館は、アイヌ・先住民研究の推進及び大学院教育を通じた人材育成とアイヌ民族の歴史と文化の国内外への発信及び調査・研究・収集・展示の領域において連携し、北海道という地域的利点を生かした学術研究と教育活動を推進することに取り組む目的で学術連携協定を締結しました。両者の連携協定には、「アイヌ・先住民に関する共同研究の推進」「博物館活動の推進」「研究者の相互交流」「国際シンポジウム・ワークショップの共同開催」「研究施設・機器の相互活用」「その他、北海道大学アイヌ・先住民研究センターと国立アイヌ民族博物館で合意された事項」の6項目が含まれています。
なお、連携協定の有効期間は協定締結日から1年間ですが、有効期間満了の日の30日前までに両者間で異義の申出がない場合には、更に1年間更新されます。
アイヌ・先住民研究センターが共同研究推進を目的に国立アイヌ民族博物館と学術連携協定を締結~アイヌ文化研究の推進と海外の先住民研究拠点との国際ネットワーク構築への貢献に期待~ [PDF:2ページ](北海道大学,2020/11/13)
https://www.hokudai.ac.jp/news/pdf/201113_pr3.pdf
北海道大学アイヌ・先住民研究センターとの学術連携協定締結について(国立アイヌ民族博物館,2020/11/13)
https://nam.go.jp/2020/11/13/%e5%8c%97%e6%b5%b7%e9%81%93%e5%a4%a7%e5%ad%a6%e3%82%a2%e3%82%a4%e3%83%8c%e3%83%bb%e5%85%88%e4%bd%8f%e6%b0%91%e7%a0%94%e7%a9%b6%e3%82%bb%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%81%a8%e3%81%ae%e5%ad%a6%e8%a1%93/
参考:
アイヌ文化の復興・発展のナショナルセンター「ウポポイ(民族共生象徴空間)」(北海道)が2020年7月12日に開業:空間内の「国立アイヌ民族博物館」も同日に開館
Posted 2020年6月22日
https://current.ndl.go.jp/node/41289
国立アイヌ民族博物館、収蔵図書OPACを公開
Posted 2020年7月30日
https://current.ndl.go.jp/node/41620
CA1970 – 日本の図書館と先住民族:IFLA2019年アテネ大会先住民分科会でアイヌ民族を取り上げるセッションを組織して / 兎内勇津流, 石原真衣, 亀丸由紀子
カレントアウェアネス No.343 2020年3月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1970