2020年10月21日、ユネスコは、新型コロナウイルス感染症拡大下において、文化創造産業再生に関する政策立案者向けの実践的なアドバイス等を提供するガイドとして、“Culture in crisis: policy guide for a resilient creative sector”を作成したことを発表しました。
新型コロナウイルス感染症の拡大とそれに伴う危機的な状況は、文化創造産業に致命的な影響を与えるとともに、同産業が従前から抱えていた不安定さを明らかにし拡大させることになりました。ユネスコは感染症拡大危機の中で採用された加盟国の様々な政策・対応策を収集して同ガイドを作成し、効果的で有益な事例の紹介、最新の傾向の評価、不足事項の特定などを通して、政策立案者が文化創造産業関係者の喫緊のニーズに対応するための実践的なアドバイスや適用可能な対策等を提供しています。
同ガイドは、アーティストや関係者個人への直接的な支援、文化創造産業界への支援、文化創造産業の競争力強化の3種類に分類して、各国の実施した対策の実例を紹介しています。また、紹介された対策の実施に向けて検討すべき行動等に関する推奨事項を示しています。
作成されたガイドはユネスコの運営するリポジトリ“UNESCO Digital Library”で、オープンアクセスにより公開されています。
Culture in crisis – New UNESCO publication offers tips for resilient creative industries beyond COVID-19(UNESCO,2020/10/21)
https://en.unesco.org/creativity/news/culture-crisis-new-unesco-publication-offers-tips
Culture in Crisis: Policy guide for a resilient creative sector(UNESCO)
https://en.unesco.org/creativity/publications/culture-crisis-policy-guide-resilient-creative
Culture in crisis: policy guide for a resilient creative sector(UNESCO Digital Library)
https://unesdoc.unesco.org/ark:/48223/pf0000374631
参考:
ユネスコ(UNESCO)、新型コロナウイルス感染症拡大下における世界の博物館・美術館に関する報告書を発表
Posted 2020年5月29日
https://current.ndl.go.jp/node/41073