中国・広州中医薬大学、中国国内初となる「感染症との戦い」に関する資料館を開設

中国・広州中医薬大学による2020年10月21日付けのお知らせで、同大学が中国国内初となる「感染症との戦い」に関する資料館(「抗疫文献館」)を開設したことが紹介されています。

同大学図書館が設立計画の策定を担い、2020年6月から全世界に向けて「感染症との戦い」に関する文献や実物資料の提供を呼び掛けてきました。目下のところ、外国語図書167種・中国語図書798種・古典籍資料134種(いずれも紙の資料)、デジタル化資料9,276種、学位論文34,605種、報道資料16,722件、学術論文4,992種、映像343点、実物資料164点が収集されました。

実物資料の例として、防護服から作られたウェディングドレスが挙げられています。新型コロナウイルス感染症への医療従事のため、同大学第一附属病院の看護師・唐杏杏氏は結婚式を延期しましたが、医療チームが彼女のために防護服からウェディングドレスを作り、オンラインで結婚式を開催しました。

我校举行抗疫文献馆揭牌仪式(広州中医薬大学, 2020/10/21)
https://www.gzucm.edu.cn/info/1172/15248.htm

参考:
中国国家図書館、中国における「新型コロナウイルス感染症との戦い」に関する資料のアーカイブ構築計画を発表
Posted 2020年5月18日
https://current.ndl.go.jp/node/40971

中国の博物館・図書館が「新型コロナウイルスとの闘い」に関する資料を収集中:行政資料や医療従事者の日記など
Posted 2020年3月4日
https://current.ndl.go.jp/node/40399