新型コロナウイルス流行下における地域の経験を記録する:デジタルアーカイブ作成の取組(米国)

米・ウィスコンシン州ミルウォーキーのニュースを紹介するMilwaukee Magazineの2020年3月18日付け記事で、ウィスコンシン大学ミルウォーキー校で地域史の研究方法を教えるChristopher D. Cantwell氏とその学生らが構築したデジタルアーカイブ“COVID-19 MKE: A Milwaukee Coronavirus Digital Archive”が紹介されています。

同ウェブサイト構築の目的として、新型コロナウイルスの流行という歴史的な出来事を、ミルウォーキーがどのように経験したかを記録することを挙げています。

同ウェブサイト上のプロジェクト紹介ページによれば、経験を反映していると考えられる画像、ストーリー、映像、音声、電子メール等の投稿を幅広く受け付けており、想定される投稿対象として、人がいない通りや建物の写真、雇用主・組織・コミュニティからの通知、店舗や家に貼られた掲示の写真など、様々な例を示しています。

UWM Archive is Chronicling Milwaukee’s Coronavirus Experience for History(Milwaukee Magazine, 2020/3/18)
https://www.milwaukeemag.com/uwm-archive-is-chronicling-milwaukees-coronavirus-experience-for-history/

COVID-19 MKE: A Milwaukee Coronavirus Digital Archive
https://liblamp.uwm.edu/omeka/covid19mke/

参考:
中国の博物館・図書館が「新型コロナウイルスとの闘い」に関する資料を収集中:行政資料や医療従事者の日記など
Posted 2020年3月4日
https://current.ndl.go.jp/node/40399

国際インターネット保存コンソーシアム(IIPC)、新型コロナウイルス感染症に関するウェブアーカイブ“Novel Coronavirus (COVID-19) ”を公開
Posted 2020年3月18日
https://current.ndl.go.jp/node/40537