2020年6月23日、Europe Science社が運営するニュースサイトResearch informationに、“Cambridge scientist ‘breaks up the old-fashioned academic paper’”と題された記事が公開されていました。
記事では、新たな研究成果公開のプラットフォームであるOctopusについて紹介されています。同プラットフォームは、研究成果の出版のプロセスをProblems、Hypotheses、Methods/Protocols、Data/Results、Analyses、Interpretations、Applications、Reviewsの8個の要素に分解して、それぞれに応じた研究成果を公開することができます。Octopusは英・ケンブリッジ大学のAlex Freeman氏によって取り組まれており、英・Jisc等が助成するReproducibility Networkによって支援されています。
このようなモデルを採用したプラットフォームの利点として、下記が挙げられています。
– 失敗を含めた全ての研究プロセスを、研究成果の一部として公開することが可能になる。
– 研究成果は即座に公開され、誰でもレビューと評価を与えることができる。このことによって、研究が加速する。
– 研究者の個々の貢献を評価することが可能となる。
– 再現性の危機に対する解決策となる。
– 研究者間でのコラボレーションの機会を創出する。例えば、データの収集を得意とする研究者とデータの分析が得意な研究者のコラボレーションが生まれる。研究の各要素の専門化が進むことによって、研究の品質が管理される。
Octopusのプロトタイプは2020年9月に公開予定であり、現在はデモ版が公開されています。
Cambridge scientist ‘breaks up the old-fashioned academic paper’(Research Information, 2020/6/23)
https://www.researchinformation.info/analysis-opinion/cambridge-scientist-breaks-old-fashioned-academic-paper
Octopus
https://demo.science-octopus.org/
※Octopusのデモ版です。