合同会社AMANE、デザイン事務所と共同して新型コロナウイルスの流行により低迷する文化活動を再活性化するためのプロジェクト「キテンプロジェクト」を開始

2020年7月28日、合同会社AMANEは、石川県金沢市のデザイン事務所「root design office」とともに、新型コロナウイルスの流行で苦境に立たされた図書館や博物館施設の文化活動を後押しすることを目的とした「キテンプロジェクト」を立ち上げたことを発表しました。

同プロジェクトは、新型コロナウイルスの流行を背景にソーシャルディスタンシングが日常化し、公共空間に「利用禁止」や「X(バツ)」といった拒絶を示す表示が増加したことを背景に立ち上げられました。このような拒絶を示す表示に代わって、文化施設と人々を繋ぐ学術資料の社会的活用と意義を担ったプロダクト「キテンの木」を設置する「植樹」を進めることで、低迷する文化活動の再活性化を意図したプロジェクトである、と説明されています。また、「キテンの木」には、各施設のデジタルアーカイブを素材とした「キテンの葉」の展示も行われ、制作の過程でデザイナーと学芸員・司書が協力・連携し、さらに博物館・図書館・カフェなど多様な施設や空間を対象とすることにより、デザイン・学術双方において豊かな表現の創出と安心安全な公共環境の実現を目指す、としています。

同プロジェクトの第1弾としての取り組みが、2020年8月から石川県かほく市の石川県西田幾多郎記念哲学館と大阪市立中央図書館で実施されます。また、8月21日にはプロジェクトの紹介やコロナ禍における学術・デザイン双方の連携が果たす役割についての議論を行うオンライントークイベント「文化の植樹を目指して 〜「キテンプロジェクト」の始動〜」が開催されます。

「キテンプロジェクト」開始のお知らせ(合同会社AMANE,2020/7/28)
https://amane-project.jp/post-1174/

展 実 験 示(合同会社AMANE)
https://amane-project.jp/tenjitsukenji/
https://drive.google.com/file/d/1jzCBZAvnEk4w25tyyEFi0t7g-2ojWd0A/view
※ページ内で「キテンプロジェクト」の開始とオンライントークイベントの開催が案内されています
※2つ目のリンクはプレスリリース資料です。[PDF:7MB]

参考:
キハラ株式会社、アンケート「新型コロナウイルスによる業務影響について」の結果を公開
Posted 2020年6月4日
https://current.ndl.go.jp/node/41137

E2091 – あらゆる人が集う場所に:英・公共図書館建築の優良事例から
カレントアウェアネス-E No.360 2018.12.20
https://current.ndl.go.jp/e2091