2020年6月15日、Springer Nature社は、“Nature Communications”と“Nature Biomedical Engineering”の2誌で、一次研究論文を投稿する執筆者が統合型プレプリント共有サービス“In Review”を無料で利用できるようになったことを発表しました。
“In Review”は、同社とResearch Square社が共同で開発を行い、2018年に公開され、研究成果の早期共有と透明性の高い査読を可能としたものです。発表の中では、“Nature Communications”でプレプリントを可視化するために2017年から導入された “Under Consideration”は、段階的に廃止するとしています。
More Springer Nature authors to benefit from support for early sharing with further roll out of In Review(Springer Nature, 2020/6/15)
https://group.springernature.com/gp/group/media/press-releases/nature-research-in-review/18081530
[プレスリリース] In Reviewがより幅広く展開されることで、より多くのシュプリンガー・ネイチャーの著者が早期共有のためのサポートを受けられるようになります。(Springer Nature, 2020/6/15)
https://www.springernature.com/jp/news/20200615-pr-nature-research-in-review-jp/18084642
参考:
Nature Communications、査読レポートの公開オプションを恒久的に提供する方針へ
Posted 2016年11月15日
https://current.ndl.go.jp/node/32936
英・ウェルカム・トラストとSpringer Nature社、研究者の研究データ公開を支援するサービスの試行を開始
Posted 2018年7月23日
https://current.ndl.go.jp/node/36368
生命科学分野のプレプリントが一元的に入るリポジトリの構築を目指すASAPbioプロジェクト、査読レポートの公開に関する公開書簡を公開
Posted 2018年8月31日
https://current.ndl.go.jp/node/36576
CA1829 – 査読をめぐる新たな問題 / 佐藤 翔
カレントアウェアネス No.321 2014年9月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1829