2020年3月25日、韓国国立中央図書館(NLK)が、オンラインで研修を受講できるウェブサイト「司書教育」の改修を3月に実施し、4月までに拡大運営すると発表しました。
新型コロナウイルス感染症による「集合研修」延期の影響を最小限に抑える事を目的としており、3月と4月には、5つの課程が新規に開設され、参加定員も3,000人から4,900人に拡大されます。
NLKは国内唯一の司書職の専門教育訓練機関であり、2019年には、同ウェブサイトを通じて、全国の3万9,362人の図書館職員が2万486回研修に参加しています。主な課程として「KORMRC形式」「KDC(6版)資料分類」といった図書館業務の基本知識や、「書誌情報を活用したLinked Data」「ビックデータと図書館」「高齢社会と図書館サービス戦略」といった変化する図書館環境を反映した最新の内容のものもあり、全国の司書職の公務員及び各館種の図書館職員が受講可能な正規課程のほか、誰でも受講が可能なコンテンツ「開かれた学習部屋」が設けられています。
今回の改修は、受講者の関心分野や担当業務に応じた適切なコンテンツを提供し、「マイクロラーニング」「ブレンデッドラーニング」「反転授業」といった学習環境を支援することで、自己主導型学習が容易となるように設計されています。またレスポンシブウェブデザインを採用し、モバイル環境でも受講可能です。
집에서 수강해요! 국립중앙도서관‘사서교육’(自宅で受講しよう! 国立中央図書館「司書教育」)(NLK, 2020/3/25)
https://www.nl.go.kr/NL/contents/N50603000000.do?schM=view&id=36587&schBcid=normal0302
사서교육(司書教育)
https://edu.nl.go.kr/
参考:
韓国国立中央図書館、サイバー司書教育システムのRFPを開始
Posted 2006年7月21日
https://current.ndl.go.jp/node/4315
韓国国立中央図書館、図書館員の研修用iOSアプリをリリース
Posted 2013年4月16日
https://current.ndl.go.jp/node/23347
韓国国立中央図書館、2016年司書研修プログラムを開講
Posted 2016年2月24日
https://current.ndl.go.jp/node/30816