2020年2月19日、米・カリフォルニア大学は、オープンアクセス(OA)出版社・PLOSとOA出版に関する2年間の試験契約を締結したことを発表しました。
2020年春からの実施を目指して準備されているこの試験契約により、PLOSの雑誌で論文を出版する全てのカリフォルニア大学の著者に対して、論文処理費用(APC)への助成として同大学の図書館が自動的に1,000ドルを支払します。利用可能な研究資金を持たない著者は、APCの不足分について図書館へさらに財政支援を要求することができます。PLOSの雑誌に出版することを望む同大学の著者に資金不足が出版の障壁とならないことを保証することが意図されており、研究資金だけでなく複数の資金源を活用する機関参加型のモデルが完全なOAへの持続可能で包括的な道筋を実現することを示すものである、と説明されています。
PLOS and the University of California announce open access publishing agreement(University of California,2020/2/19)
https://osc.universityofcalifornia.edu/2020/02/plos-uc/
PLOS and the University of California announce open access publishing agreement(PLOS,2020/2/19)
https://blogs.plos.org/plos/2020/02/plos-and-the-university-of-california-announce-open-access-publishing-agreement/
参考:
米・カリフォルニア大学、OA出版社・JMIR Publications社とOA出版推進のため2年間の試験契約を締結:同大学の責任著者による論文出版時に図書館が一律1,000ドルを助成
Posted 2020年1月29日
https://current.ndl.go.jp/node/40089
米・カリフォルニア大学の2020年初頭時点の主要出版社とのオープンアクセス(OA)出版等に関する契約・契約交渉の状況(記事紹介)
Posted 2020年1月30日
https://current.ndl.go.jp/node/40107
英・JiscとFrontiers社、オープンアクセス出版等に関する契約で合意
Posted 2019年11月29日
https://current.ndl.go.jp/node/39623