2020年10月14日、英国のJiscと米国のPLOSが、オープンアクセス(OA)出版に関する3年間の契約2つを新たに締結したことを発表しました。
発表によると、これらの契約により、論文処理費用(APC)を支払うことなく、PLOSが刊行する学術雑誌の一部でOA出版が可能となります。
2021年1月1日発効の契約は年間定額制であり、Jisc参加機関に所属する責任著者を対象として、“PLOS ONE”をはじめとした5誌での無制限のOA出版、カスタムレポートの利用等が可能となります。
もう一つの“PLOS Community Action Publishing agreement”では、Jisc参加機関に所属する責任著者と共著者が、“PLOS Medicine”および“PLOS Biology”において無制限に出版できるようになります。同契約は、年間定額制であり、責任著者と共著者の出版ニーズをもとに金額が定められます。
New APC-free Open Access agreements test alternative funding models(The Official PLOS Blog, 2020/10/14)
https://theplosblog.plos.org/2020/10/new-apc-free-open-access-agreements-test-alternative-funding-models/
New APC-free open access agreements test alternative funding models(Jisc, 2020/10/14)
https://www.jisc.ac.uk/news/new-apc-free-open-access-agreements-test-alternative-funding-models-14-oct-2020
PLOS Community Action Publishing agreement(PLOS)
https://plos.org/resources/community-action-publishing/
参考:
米・カリフォルニア大学、オープンアクセス(OA)出版社・PLOSとOA出版に関する2年間の試験契約を締結:同大学著者による論文出版時に図書館が一律1,000ドルを助成
Posted 2020年2月21日
https://current.ndl.go.jp/node/40302
CA1977 – 動向レビュー:学術雑誌の転換契約をめぐる動向 / 尾城孝一
カレントアウェアネス No.344 2020年6月20日
https://doi.org/10.11501/11509687