2020年2月5日、米国図書館協会(ALA)は、パイロットプログラム“Resilient Communities: Libraries Respond to Climate Change”の開始を発表しました。
公共図書館・大学図書館が、気候危機の問題に対処するための計画や対話に、コミュニティを参加させることを支援することが目的で、自身の娘が図書館員の転身した後、重大なテーマを一般に伝えるにあたっての図書館の重要性に気付いたPhelps氏夫妻からの寄附に基づくプログラムです。
気候危機に関する一連の無料プログラムの作成とともに、25館を対象に、各館の地域の関心に基づいた、映画の上映、住民の対話といった関連イベントに対して、助成を行うものです。
対象館は査読による競争的な申請プロセスによって選定されます。また、ALAの持続可能性に関するラウンドテーブルの代表者によってプロジェクトへの助言が行われます。
ALAでは、同プログラムの規模拡大のための寄付を4月6日まで受け付けるとしています。
New ALA program will help libraries address climate crisis(ALA, 2020/2/5)
http://www.ala.org/news/member-news/2020/02/new-ala-program-will-help-libraries-address-climate-crisis
Resilient Communities: Libraries Respond to Climate Change(ALA)
http://www.ala.org/tools/programming/climatechange
参考:
米国図書館協会(ALA)、図書館専門職の中核的価値に「持続可能性(sustainability )」を追加
Posted 2019年5月15日
https://current.ndl.go.jp/node/38159
CA1964 – SDGsと図書館 ―国内の取組から― / 中村穂佳
カレントアウェアネス No.342 2019年12月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1964
※SDGsの目標13が「気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる」