2024年7月24日、米国のSustainable Libraries Initiative(SLI)が、「図書館のための気候問題への行動戦略」(National Climate Action Strategy for Libraries)及びその実践ガイドを公開しました。
SLIは、図書館業務においてサステナビリティ(持続可能性)を考慮するために必要なツールやリソースを提供するイニシアチブです。ニューヨーク図書館協会(NYLA)のメンバーによって立ち上げられ、現在では米国内の図書館協会や図書館等が参加しています。積極的に気候問題に取り組みながら豊かなコミュニティを共創していくに当たり、環境に優しく、社会的に公平で、経済的に実現可能な慣行を推進する図書館のリーダーを支援することを使命としているとあります。
「図書館のための気候問題への行動戦略」は米国図書館協会(ALA)との協力により作成されました。戦略は「気候変動の緩和」「気候変動への適応とコミュニティのレジリエンスへの貢献」「気候変動に関する公平性への取組」の三つで構成されており、それぞれについて図書館が優先すべき取組と具体的な行動が示されています。実践ガイドでは、各戦略についての概念等が詳しく説明されているほか、図書館が取組を開始するための手順やリソース等が紹介されています。
National Climate Action Strategy for Libraries Now Available(Sustainable Libraries Initiative, 2024/7/24)
https://www.sustainablelibrariesinitiative.org/news/national-climate-action-strategy-libraries-now-available
National Climate Action Strategy for Libraries [PDF:1ページ]
https://www.sustainablelibrariesinitiative.org/media/document/616
The National Climate Action Strategy for Libraries Implementation Guide [PDF:20ページ]
https://www.sustainablelibrariesinitiative.org/media/document/614
参考:
米国図書館協会(ALA)、気候変動に関する図書館の理解・行動を促進するための資料を公開[2022年06月28日]
https://current.ndl.go.jp/car/46399
米国図書館協会(ALA)、図書館専門職の中核的価値に「持続可能性(sustainability )」を追加 [2019年05月15日]
https://current.ndl.go.jp/car/38159
CA1964 – SDGsと図書館 ―国内の取組から― / 中村穂佳
カレントアウェアネス No.342 2019年12月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1964