【イベント】京都大学生存圏研究所第420回生存圏シンポジウム「モノのデータベースから電子データベースまで —さまざまな学術データの新しい共同利用に向けて—」(2/18・宇治)

2020年2月18日、京都大学生存圏研究所(京都府宇治市)木質ホール3階において、同研究所の塩谷雅人教授と杉山淳司教授の主催により、「第420回生存圏シンポジウム:生存圏データベース全国共同利用研究成果報告会」が開催されます。シンポジウムのタイトルは「モノのデータベースから電子データベースまで —さまざまな学術データの新しい共同利用に向けて—」です。

研究成果の発信にあたって、再現性を担保するデータのトレーサビリティ(追跡可能性)が重要になっている一方、このようなデータをどのような組織が責任を持ってアーカイブし永続的に提供していくのかといった方策について共通認識は形成されていない状況にあるという問題意識の下で開催されます。同シンポジウムでは、木材標本等の物理的なモノに関するデータベースとインターネットを通して公開された電子データのデータベースの接点に焦点が当てられ、図書館・博物館等の役割も含めたデータのアーカイブと流通や今後の新しいデータ利用の方向性に関して議論・検討が行われます。

参加費は無料、申込不要です。主なプログラムは次のとおりです。

・オープンサイエンスの潮流と政策
 林和弘氏(科学技術予測センター科学技術・学術政策研究所上席研究官)

・環境研究データの公開と利活用に向けて
 白井知子氏(国立環境研究所地球環境研究センター室長)

・木材標本データベースの現状と将来展望
 杉山淳司氏(京都大学生存圏研究所教授)

・Introduction of computer vision based wood anatomy
 Hwang Sung-Wook氏(京都大学生存圏研究所研究員)

・ポスターセッション(全国共同利用成果報告)

・オープンサイエンスに向けた図書館の取り組み
 天野絵里子氏(京都大学学術研究支援室リサーチアドミニストレータ)

・学術資料所有機関と大学間におけるデータのオープン化・共有化
 後藤真氏(国立歴史民俗博物館准教授)

・科学研究データの保存と管理:研究データリポジトリの在り方
 村山泰啓氏(情報通信研究機構戦略的プログラムオフィス研究統括)

・総合討論

第420回生存圏シンポジウム:生存圏データベース全国共同利用研究成果報告会「モノのデータベースから電子データベースまで —さまざまな学術データの新しい共同利用に向けて—」(京都大学生存圏研究所)
http://www.rish.kyoto-u.ac.jp/events/symposium-0420/

参考:
【イベント】第3回 SPARC Japan セミナー2019「実践 研究データ管理」(2/7・東京)
Posted 2020年1月20日
https://current.ndl.go.jp/node/39996

CA1875 – 研究データ共有の国際動向と図書館の役割:RDA第7回総会報告 / 村山泰啓
カレントアウェアネス No.328 2016年6月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1875

研究データ同盟(RDA)、研究データ管理に関するケーススタディーをまとめた単行書“Engaging Researchers with Data Management: The Cookbook”のPDF版を公開
Posted 2019年11月26日
https://current.ndl.go.jp/node/39593

E2219 – 社会科学領域における研究データの公開と共有<報告>
カレントアウェアネス-E No.383 2020.01.16
https://current.ndl.go.jp/e2219

※タイトルと本文の一部を修正しました。(2020/1/30 16:00)