2020年1月15日、米国図書館協会(ALA)の児童図書館サービス部会(ALSC)が“Association for Library Service to Children National Research Agenda for Library Service to Children (Ages 0-14) ”を公開しました。
6つの戦略的な研究領域と各領域で調査すべき潜在的な研究課題を説明するもので、研究が限られている分野への注意を喚起し、若手の図書館員に情報を提供することで研究を促進し、児童・若者向けサービスのアドヴォカシー活動を支援する事が目的とされています。
研究者と実務家で構成されるリサーチアジェンダ諮問委員会の支援を受けて、現在の研究動向・前進させる研究領域・研究を通して解決される可能性のある分野の現在のニーズを、全体及びテーマごとに明確にし研究の方向性を示すことを任務とするリサーチアジェンダタスクフォースが策定したものです。
6つの領域として、幼児と家族のための学習と発達、学齢期の子どもと家族のための学習と発達、子どもと家族のための多様性・平等・包摂、子どもの家族のためのメディア指導とテクノロジーの活用、文学及び子ども向けリソースの効果と調査、子どもと家族向けのサービス担当図書館職員の専門性開発が挙げられています。
ALSCでは、リサーチアジェンダに示された優先領域に沿った研究を発展・普及させるとしています。
ALSC releases the National Research Agenda for Library Service to Children (Ages 0-14)(ALA, 2020/1/15)
http://www.ala.org/news/member-news/2020/01/alsc-releases-national-research-agenda-library-service-children-ages-0-14
ALSC National Research Agenda for Library Service to Children (Ages 0-14)(ALSC)
http://www.ala.org/alsc/publications-resources/research-agenda
Association for Library Service to Children National Research Agenda for Library Service to Children (Ages 0-14) [PDF(Print Ready):441 KB]
http://www.ala.org/alsc/sites/ala.org.alsc/files/content/compubs/ALSC_Research_Agenda_PRINT_READY.pdf
参考:
E1937 – 図書館員に研究マインドを:実務と理論双方の発展のために
カレントアウェアネス-E No.329 2017.07.27
https://current.ndl.go.jp/e1937