カナダでは、インターネットをはじめとするデジタル環境へ対応するため、インターネット上の著作物に関する著作権者の権限を強化する方向で著作権法の改正が議論されています。これに対し、プライバシーと市民の自由を考えるカナダの団体Canada’s Privacy Communityは、デジタル著作権管理（DRM）技術を用いて著作物が作者の管理下におかれることにより、インターネット上の著作物に匿名でアクセスし閲覧する権利（Background Paperではこれをintellectual privacyと呼んでいます）が脅かされると主張しています。
Canada’s Privacy Communityは去る17日付で、著作権法の改正案にDRMに関する規定を盛り込まないよう、また著作物へのアクセスに際しての利用者のプライバシー保護を優先的に考慮するよう求めるOpen Letterを政府に提出しました。
Open Letter本文
http://www.cla.ca/top/releases/Open_Letter.pdf
Background Paper
http://www.cla.ca/top/releases/Background_Paper.pdf
プレスリリースはこちら
http://www.cla.ca/top/releases/Privacy_and_Copyright_17_May_06.pdf
Copyright law reform. The Canadian Internet Policy and Public Interest Clinic（CIPPIC).
http://www.cippic.ca/en/projects-cases/copyright-law-reform/（著作権法改正の概要を紹介）
