2019年11月19日、出版社・学協会が公的助成研究成果のパブリックアクセス拡大に向けて組織した官民イニシアティブCHORUSは、機能拡張によりCHORUSダッシュボード・サービス上で、Crossrefの資金助成機関識別子Funder IDを持つ全てのDOIレコードが利用可能になっていることを発表しました。
CHORUSはこの機能拡張により、資金助成機関・研究機関・出版社への報告対象となる助成研究の識別を容易とする、より包括的で発見可能な論文レコードを提供できるようになった、としています。ダッシュボードにはフィルタチェックボックスが追加されており、出版社・研究機関はCHORUSに加盟する資金助成機関のレコードのみ表示させることが可能です。また、資金助成機関はフィルタチェックボックスによりCHORUSに加盟する出版社のレコードのみ表示させることができます。ダッシュボード上で識別しやすいように、CHORUS加盟出版社・資金助成機関はアスタリスク付きで表示されます。
ダッシュボード・サービスの全てのレポートが更新され、機能拡張の反映が行われています。CHORUSは、機能拡張によって反映された新たなデータにより、CHORUSに参加する出版社・研究機関・資金助成機関は、オープンアクセス(OA)化のための資金源と公表された研究成果についてさらに深い分析が可能になっている、としています。
New Data Available in CHORUS Dashboards(CHORUS,2019/11/19)
https://www.chorusaccess.org/new-data-available-in-chorus-dashboard/
参考:
CA1959 – CHORUSダッシュボード・サービスと千葉大学附属図書館での取り組み / 高橋 菜奈子, 千葉 明子
カレントアウェアネス No.341 2019年9月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1959
E1844 – CHOR,JSTのOA拡大にむけた試行プロジェクト(千葉大)
カレントアウェアネス-E No.312 2016.10.06
https://current.ndl.go.jp/e1844
科学技術振興機構、同機構の競争的資金制度による研究成果のオープンアクセス拡大に向け、非営利団体CHORと連携した6ヶ月間の試行プロジェクトを開始
Posted 2016年8月17日
https://current.ndl.go.jp/node/32330
CHORUS、2016年8月以来の千葉大学との共同取組による達成事項と今後の展望を示した「成功体験」をウェブサイト上で紹介
Posted 2019年8月22日
https://current.ndl.go.jp/node/38843