PDF Association、PDFフォーマットでの電子メール保存に関する調査プロジェクトへの参画を発表

2019年7月10日、PDFに関する国際標準の採用を促進する国際組織PDF Associationは、米国国立公文書館(NARA)や米国議会図書館(LC)等との協力のもと、PDFフォーマットでの電子メール保存に関するアンドリュー・W・メロン財団の調査プロジェクトに参画することを発表しました。

このプロジェクトでは、電子メールの本文や重要な特性・機能を、真正かつ完全な電子メール記録としてPDFフォーマットに変換するための方法を定めたホワイトペーパーを刊行することを目的としています。

プロジェクトの背景として、2018年8月に米・図書館情報資源振興財団(CLIR)が刊行した報告書“The Future of Email Archives”において、PDFを電子メール長期保存のためのファイルフォーマットの有力候補としていることを挙げています。

Archiving email into PDF containers: A Mellon Foundation project(PDF Association, 2019/7/10)
http://www.pdfa.org/archiving-email-into-pdf-containers-a-mellon-foundation-project/

関連:
電子メール保存の未来:電子メールアーカイブズの技術的アプローチに関するタスクフォース報告書(仮訳)(聖学院学術情報発信システムSERVE)
http://doi.org/10.15052/00003513
※聖学院大学准教授・塩崎亮氏による、CLIRの報告書“The Future of Email Archives”の日本語訳です。

参考:
米・図書館情報資源振興財団(CLIR)、電子メールの保存に関する課題に対応するための推奨事項をまとめた報告書を公開
Posted 2018年8月17日
http://current.ndl.go.jp/node/36497

アンドリュー・W・メロン財団と英国の電子情報保存連合(DPC)、電子メールのアーカイブへの技術的アプローチに関するタスクフォースを結成
Posted 2016年11月2日
http://current.ndl.go.jp/node/32866

米国議会図書館(LC)と米国国立公文書館(NARA)、PDFに関する国際標準の採用の促進を目的とするPDF Associationに参加
Posted 2017年7月14日
http://current.ndl.go.jp/node/34365