2018年10月4日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が、2018年の7月から8月にかけて実施した会員調査の結果概要を発表しました。
回答は23か国の59会員から寄せられており、調査から得られた主な知見として、
・リポジトリには、(1)ユーザーエンゲージメントとコンテンツの登録、(2)リポジトリへの認知と可視性、(3)研究データ管理、の3つの大きな課題がある。
・会員は、(1)リポジトリに関する最新の実践の維持、(2)学術コミュニケーション・研究環境におけるリポジトリの役割強化、という点でCOARを評価している
・COARの最善の活動は、(1)次世代リポジトリ、(2)研究データ管理、(3)相互運用性と連携、の3つである
・回答者の66%がCOARの活動やワーキンググループに直接関与していない
・回答者の68%がCOARとの交流レベルに満足しており、27%がよりCOARと関わりたいと考えている
・会員は、COARに対して、戦略レベルでの活動の継続を望むとともに、リポジトリの運用におけるより多くの関与や実践的な支援を望んでいる
・会員は、COARの地域でのアウトリーチ活動を評価し、有用性を感じている
をあげています。調査結果は、検討の上、戦略計画2019-2021及び作業計画2019に反映させるとしています。
Results of COAR membership survey(COAR,2018/10/4)
https://www.coar-repositories.org/news-media/results-of-coar-membership-survey/
参考:
オープンアクセスリポジトリ連合、研究データ管理における会員のニーズを把握するために行なった調査の結果を発表
Posted 2017年1月25日
http://current.ndl.go.jp/node/33325
E1898 – COAR Asia オープンアクセスサミット<報告>
カレントアウェアネス-E No.322 2017.03.23
http://current.ndl.go.jp/e1898
E1949 – 東南・南アジアにおけるOAの現状:Asia OAの報告書から
カレントアウェアネス-E No.332 2017.09.07
http://current.ndl.go.jp/e1949
E1988 – COAR Asia Meeting 2017<報告>
カレントアウェアネス-E No.340 2018.01.25
http://current.ndl.go.jp/e1988
E2011 – 次世代リポジトリの機能要件および技術勧告
カレントアウェアネス-E No.344 2018.03.22
http://current.ndl.go.jp/e2011