英・高学年の子ども及び教育図書館員協会(ASCEL)が発表した幼児や青少年の図書館満足度調査(記事紹介)

2018年2月14日付けの英・Libraries Taskforceのブログが、高学年の子ども及び教育図書館員協会(ASCEL)が2017年12月にウェブサイトで公表した、幼児や青少年の図書館満足度に関する調査報告書“Young People’s Library Survey”の概要を紹介しています。

同報告書は、図書館の専門家と英国公認会計士協会(CIPFA)が作成したもので、2014年から2017年にかけて、全国の344の図書館において、4万人を超す幼児や青少年及びその家族を対象に実施された調査の結果をまとめたものです。

調査は、0歳から7歳(概ね両親や保護者への調査)、7歳から11歳、11歳から16歳の年齢層に分けて実施されました。

記事では、楽しみのための読書に関するサービスは全年齢層で評価されており、幼児にとって両親・保護者と図書館で本を選ぶことは最も人気があることや、少年の77%は図書館が読書を楽しむことに役立つと回答し、62%の青年が学期の最後に少なくとも1冊は本を借りると回答していること、両親の82%が図書館が子供の就学準備に役立つ、85%が会話やリスニング能力の向上に役立つと回答していることが紹介されています。

また、貧困率が高い地域や、アフリカ系やアジア系の幼児や青少年は、読書、宿題、コンピューターの利用、ライティングや算数の学習支援といった面で公共図書館を高く評価していることや、全回答者の67%が図書館職員の有用性を評価していることなども紹介されています。

Young People’s Library Survey(Libraries Taskforce,2018/2/14)
https://librariestaskforce.blog.gov.uk/2018/02/14/young-peoples-library-survey/

Young People’s Library Survey(ASCEL,2017/12/4)
http://www.ascel.org.uk/news/young-people%E2%80%99s-library-survey

Young People’s Library Survey [PDF:59ページ](ASCEL)
http://www.ascel.org.uk/sites/default/files/uploads/public/Young%20People%27s%20Library%20Survey%20-%20National%20Report%202014-2017.pdf