2025年1月21日、英国の高学年の子ども及び教育図書館員協会(ASCEL)が、イングランドにおける学校図書館サービスに関する調査報告書“School Library Services Research Report”をウェブサイト上で公開しました。
同調査は、アーツ・カウンシル・イングランド(Arts Council England)からの助成を受け、リーズ大学に委託して、2024年1月から11月にかけて実施されたものです。イングランドにおける学校図書館サービスの役割と影響を明らかにすべく、サービス範囲、ビジネスモデル、資金調達等の状況を調査しています。
イングランドにある41の学校図書館サービス(School Library Service: SLS)のうち、39から回答を得て、主な調査結果として、次のようなことが挙げられています。
・ 回答した39のSLSのうち、24は各地域の図書館サービスに携わっている。
・ SLSのスタッフと学校数の比率は、1:7から1:43の範囲である。
・ 最も一般的なサービスは本の貸出しで、次いでアドバイスや相談、図書賞の運営等となっている。
・ 回答者の100%が、SLSが指導と学習にプラスの影響を与えたことに同意した。
・ 自身のSLSが長期的に見て財政的に安定していると答えたのはわずか9%だった。
New Schools Library Services research (ASCEL, 2025/1/21)
https://www.ascel.org.uk/node/360
SLS Research Report: Executive Summary [PDF:2ページ]
https://www.ascel.org.uk/sites/default/files/uploads/Executive%20summary%20Final_0.pdf
Taylor, Lucy; Clarke, Paula; Shetty, Parinita. School Library Services Research Report. 2024, 60p.
https://www.ascel.org.uk/sites/default/files/uploads/School%20Library%20Services%20Research%20Report.pdf
参考:
英・高学年の子ども及び教育図書館員協会(ASCEL)が発表した幼児や青少年の図書館満足度調査(記事紹介) [2018年02月15日]
https://current.ndl.go.jp/car/35497