米国物理学協会(AIP)、刊行するすべての雑誌でページチャージ、カラーチャージを廃止

2018年1月5日、米国物理学協会(AIP)は、2018年1月から、刊行するすべての雑誌で論文掲載時のページチャージ(ページ数に応じて支払う掲載料)とカラーチャージ(カラーページ数に応じて支払う料金)を廃止することを発表しました。これらはオープンアクセス(OA)雑誌におけるAPC(論文処理加工料)とは異なり、購読型雑誌においても著者に対し課されていた料金です。

AIPが発行する雑誌のうち、Journal of Applied PhysicsとApplied Physics Lettersの二誌では2017年6月に既にページチャージ等が廃されていました。それらに加えて、今回新たに10誌以上の査読誌において、ページチャージ等が廃止されました。

なお、AIPは2016年に著作権ポリシーを改訂し、出版直後から、エンバーゴなしで、著者最終版のグリーンOA化が認められるようになっています。AIPのリリースでは、CHORUSやI4OCの活動にも参加していることにも言及しています。

AIP Publishing Eliminates Publication Page Charges across ALL Journals(AIP Publishing、2018/1/5付け)
https://publishing.aip.org/publishing/news/aip-publishing-eliminates-publication-page-charges-across-all-journals

参考:
CHORUSに米国化学会(ACS)等が新たに参加、署名した機関は100以上に
Posted 2014年9月30日
http://current.ndl.go.jp/node/27123

I4OC、出版者に参考文献データの公開を求めるオープンレターを発表 Elsevier社等を名指し
Posted 2017年12月12日
http://current.ndl.go.jp/node/35149