I4OC、出版者に参考文献データの公開を求めるオープンレターを発表 Elsevier社等を名指し

2017年12月5日、引用データのオープン化を推進するイニシアティブI4OCが、複数の出版者に対し名指しで参考文献データの公開を求めるオープンレターを発表しました。

I4OCが進める参考文献データのオープン化には既に多くの出版者が協力しており、CrossRefに登録された参考文献データの半数以上が既にオープンになっています。しかし一部の出版者がまだ協力しておらず、具体的には米国化学会、Elsevier社、IEEE、Wolters Kluwer Health等が参加していないと名指しされています。特にElsevier社の雑誌には未公開参考文献データの65%が含まれていると見込まれるとのことです。I4OCはすべての出版者に、強く協力を要請するとしています。

Open citations: A letter from the scientometric community to scholarly publishers(ISSI、2017/12/5付け)
http://issi-society.org/open-citations-letter

参考:
引用データのオープン化を推進するイニシアティブI4OC、Crossrefに登録された雑誌論文の参考文献のOA率が50%を超えたと発表
Posted 2017年11月27日
http://current.ndl.go.jp/node/35061

引用データのオープン化を推進するイニシアティブI4OC、新たに16の出版者が参加
Posted 2017年7月13日
http://current.ndl.go.jp/node/34360

引用データのオープン化を推進するイニシアティブI4OC立ち上げ
Posted 2017年4月11日
http://current.ndl.go.jp/node/33824