2016年10月24日、学術出版物の継続的なオープンアクセス(OA)出版を支援するKnowledge Unlatched(KU)が、これまでKUの事業によりOA化してきた学術書について、機関別の利用統計の提供を2016年11月から開始すると発表しました。
KUは2016年6月に既にOA学術書の利用統計を公開していましたが、機関ごとの値は提供されていませんでした。今回、新たに提供される統計では、IPアドレスに基づきアクセス元機関を特定した上で、COUNTER標準に基づいたアクセス数を提供するとしています。なお、新たに利用可能になるのはOAPENをプラットフォームとして公開したコンテンツへのアクセス数です。
Knowledge Unlatched Launches Institutional Usage Statistics Reports(KU、2016/10/24付け)
http://www.knowledgeunlatched.org/2016/10/library-usage/
参考:
人文・社会科学分野の単行書のOAを推進する欧州のコンソーシアムOAPENがホスティングしているオープンアクセスの図書がGoogle Scholarで索引化
Posted 2015年10月29日
http://current.ndl.go.jp/node/29802
Knowledge Unlatchedによる学術書のオープンアクセスの試行についての全体報告が公開
Posted 2015年1月21日
http://current.ndl.go.jp/node/27834
Knowledge Unlatched、学術書のオープンアクセスの第2弾として、78冊の書籍を公開へ
Posted 2016年3月3日
http://current.ndl.go.jp/node/30916
Knowledge Unlatched、“Pilot Collection”の利用統計を公表
Posted 2016年6月1日
http://current.ndl.go.jp/node/31711
Knowledge Unlatched、学術書のオープンアクセスの第3弾を開始へ
Posted 2016年8月23日
http://current.ndl.go.jp/node/32381