2016年2月3日、CHORUS(出版社・学協会が公的助成研究成果のパブリックアクセス拡大に向けて組織した官民イニシアティブ)が、資金提供した研究成果のパブリックアクセス拡大のため米国国防総省(DoD)と提携したと発表しています。
提携は、DoDの国防技術情報センター(DTIC)によって策定されたパブリックアクセス指針に基づくもので、DoDのシステムを、総合運用可能なCHROUSと同期し、CrossRefの“Open Funder Registry”とも連動させることで、論文提出のワークフローを同省が資金提供する研究者に提供するとともに、その研究に関する全ての論文へのパブリックアクセスを容易にするとのことです。
閲覧可能な論文や著者最終稿は、DTICのデータベース“DoD Public Access Search”で検索可能とのことです。
CHORUS Signs Agreement With US Department of Defense to Advance Public Access to Research(CHORUS,2016/2/3)
http://www.chorusaccess.org/chorus-signs-agreement-with-us-department-of-defense-to-advance-public-access-to-research/
PLAN TO ESTABLISH PUBLIC ACCESS TO THE RESULTS OF FEDERALLY FUNDED RESEARCH(DoD)
http://www.dtic.mil/dtic/pdf/dod_public_access_plan_feb2015.pdf
DoD Public Access Search
http://publicaccess.dtic.mil/
参考:
米国防総省、助成研究成果のパブリックアクセス方針草案を公開
Posted 2015年3月18日
http://current.ndl.go.jp/node/28171
米国国立標準技術研究所(NIST)、CHORUSと連携して、同所が資金提供した研究結果へのパブリックアクセスを改善する試行プロジェクトを開始
Posted 2015年12月4日
http://current.ndl.go.jp/node/30142
全米科学財団(NSF)、研究の成果のパブリックアクセスを拡大するためCHORUSと連携
Posted 2015年12月1日
http://current.ndl.go.jp/node/30097
CHORUSと米国地質調査所(USGS)がパブリックアクセスを拡大するため連携
Posted 2015年11月17日
http://current.ndl.go.jp/node/29985
米国・スミソニアン協会、研究に関するパブリックアクセスプランを10月から適用 研究成果は協会ウェブサイトかCHORUSを介して公開へ
Posted 2015年8月19日
http://current.ndl.go.jp/node/29202
米国物理学会、パブリックアクセス対象論文についてCHORUSを介して公開開始
Posted 2015年8月11日
http://current.ndl.go.jp/node/29143