韓国国立中央図書館(NLK)は、2015年12月31日の「韓国手話言語法」の国会通過を受けて、聴覚障害者の知識情報へのアクセス及び読書環境の改善のために「手話映像図書資料」の制作を継続的に拡大すると発表しています。
「手話映像図書資料」は、識字力の不足により、紙媒体の利用が難しい聴覚障害者のために、その内容を手話化して制作する映像による代替資料で、対象やテーマを細分し、
・子ども用(完訳) 150件
・子ども用(要約) 150件
・一般用(要約) 100件
など通常の2倍の規模に拡大し総数400件制作するとのことです。
2007年に開始した本事業では、韓国伝統童話、世界名作童話、幼児用絵本、児童書、韓国文学、世界文学、一般知識情報など、毎年200件の「手話映像資料」を制作してきており、現在、1500件余りの「手話映像資料」は、国立障害者図書館ホームページやアプリ(映像資料館)を通して利用できるとのことです。
今後も聴覚障害者のための多様な事業を推進していく予定とのことです。
국립중앙도서관, 청각장애인을 위한 ‘수화영상도서자료’ 제작 확대 (NLK,2016/1/25)
http://wl.nl.go.kr/user/0012/nd87278.do?View&uQ2=&uQ=&pageST=SUBJECT&pageSV=&page=1&pageSC=SORT_ORDER&pageSO=DESC&dmlType=&boardNo=00004759&siteLink=&menuCode=www&zineInfoNo=0012
国立障害者図書館
http://nld.nl.go.kr/
参考:
韓国国立中央図書館、視覚・聴覚障害者用資料利用のためのモバイルアプリを発表
Posted 2015年1月27日
http://current.ndl.go.jp/node/27872