2015年10月19日、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の理事会が、研究論文に対するオープンアクセス(OA)方針を承認しました。
この方針は、大学に対して、教員によって執筆された学術論文の著作権下にあるすべての権利を行使するための、包括的で取消不能な世界的なライセンスを付与するものとのことです。
また、このOA方針では、研究を広範に普及させ、州・地域・世界のための利益を高め、大学の研究者の略歴と可視性を高めることによって、教員にこのOA方針を順守させるとのことです。
この方針のもと、研究者は自身の著作に関する著作権を持ち続け、また、
この方針が採用される前に公表された著作は免除されるとのことです。
要求に応じて、特定の論文に対する権利を放棄する規定もあるとのことです。
この方針は、イリノイ大学の理事会協議会から同大学のシカゴ校、スプリングフィールド校、アーバナ・シャンペーン校の各校の理事会に対して出された要求に基づいているとのことです。
New Open Access Policy(University of Illinois at Urbana-Champaign University Library,2015/10/22)
http://www.library.illinois.edu/news/featured/openaccesspolicy.html
UNIVERSITY OF ILLINOIS URBANA-CHAMPAIGN SENATE Open Access to Research Articles(University of Illinois,2015/10/19)
http://www.senate.illinois.edu/sc1512.pdf
参考:
E1686 – 京都大学オープンアクセス方針採択の経緯
カレントアウェアネス-E No.284 2015.07.09
http://current.ndl.go.jp/e1686
アイオワ大学図書館、オープンアクセスポリシーを採用
Posted 2015年7月2日
http://current.ndl.go.jp/node/28808
ハワイ大学マノア校で大学院生がオープンアクセス方針を採択
Posted 2015年5月12日
http://current.ndl.go.jp/node/28456
米ボストン大学、オプトアウト方式のオープンアクセス方針を策定
Posted 2015年3月26日
http://current.ndl.go.jp/node/28228
カリフォルニア大学、全校でオープンアクセス方針を採択
Posted 2013年8月6日
http://current.ndl.go.jp/node/24089
リンカーン大学がオープンアクセス方針を採択 ニュージーランドの大学では初
Posted 2013年8月2日
http://current.ndl.go.jp/node/24070