2015年9月10日付で、文部科学省は、「大学における教育内容等の改革状況について(平成25年度)」を公表しました。
調査は、771の大学(国立:86、公立:83、私立:601、放送大学:1)を対象とし、762の大学から回答があり、2014年12月から2015年2月までの期間に実施されたものです。
総括として、「特に進展が見られた事項の例」「今後の課題と考えられる事項の例」が掲げられていて、その一部として以下のような点が掲げられています。
◯特に進展が見られた事項(いずれも学部段階について)
・ラーニング・コモンズの整備・活用を行っている大学数が2012年度の321(42%)から389(51%)に増加した
・能動的学修(アクティブ・ラーニング)を効果的にカリキュラムに組み込むための検討を行っている大学数が2012年度の407(55%)から454(62%)に増加した
・学生の学修時間や学修行動の把握の取組を行っている大学数が2012年度度の299(40%)から441(60%)に増加した
・課程を通じた学生の学修成果の把握の取組を行っている大学数が2012年度の265(36%)から345(47%)に増加した
◯今後の課題と考えられる事項
・大学教育の質的転換(学位授与や教育課程編成・実施、入学者受入れなどのポリシーとカリキュラムなど大学教育の整合性)
・教職員の資質向上
これらのほか、知的財産に関する授業の開設状況や、ICTを活用した教育の実施状況などについても調査され、結果が発表されています。
大学における教育内容等の改革状況について(平成25年度)(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/daigaku/04052801/1361916.htm
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/daigaku/04052801/__icsFiles/afieldfile/2015/09/10/1361916_1.pdf
※2つ目のリンクは調査結果の資料です。
関連:
Q5 日本の大学では、教育内容・方法等の改善がどれくらい進んでいるのでしょうか。(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/daigaku/04052801/005.htm
参考:
日本の大学における情報教育の実施状況
Posted 2006年6月15日
http://current.ndl.go.jp/node/4111