オーストラリアのシドニー大学地球科学学部と、国立ICTオーストラリア(National ICT Australia:NICTA)は共同で、海底の堆積物の分布と地形を表現した3Dマップを作成し、Version1.0として、同学のポータルサイト“GPlates Web Portal”で公開しました。
海底の起伏の表現についてそのスケールを変更したり、河川やサンプル採取地点のレイヤー表示が可能なほか、堆積物の種類(砂、粘土、石灰質軟泥など)も塗り分けられて表示されています。
調査船が採取した約1万4,500近くのサンプルを用い、NICTAのサポートベクターマシン(SVM)のアルゴリズムで補間して作成されたものとのことです。
記事では、このマップと海洋学のデータセットを掛け合わせることで、例えば生物起源の堆積物(珪藻軟泥など)と海水面(温度や塩分濃度)の関係などについて分析していることが記述されています。
NetCDF(Network Common Data Form)データもウェブサイト上で提供されています。
Seafloor Lithology (Version 1.0)
http://portal.gplates.org/cesium/?view=seabed
Seafloor Lithology (GPlates Web Portal)
http://portal.gplates.org/#SEAFLOOR
Big data maps world’s ocean floor(The University of Sydne, 2015/8/10)
http://sydney.edu.au/news-opinion/news/2015/08/10/big-data-maps-world-s-ocean-floor.html
Census of seafloor sediments in the world’s ocean(Geological Society of America)
http://geology.gsapubs.org/content/early/2015/07/28/G36883.1.abstract
参考:
海洋情報資料館、特別展示「海底地形図今昔」を開催(9/7~10/2)
Posted 2015年9月3日
http://current.ndl.go.jp/node/29353
トロント大学、つららのデータを提供するウェブページ“The Icicle Atlas”を公開
Posted 2015年3月5日
http://current.ndl.go.jp/node/28107
カリフォルニア大学スクリップス海洋研究所図書館、Googleの協力により資料をデジタル化
Posted 2010年5月28日
http://current.ndl.go.jp/node/16288