韓国の国会AI図書館(NAIL)プロジェクト:共有と信頼を超えてデジタルインクルージョンへ(記事紹介)

韓国国会図書館(NAL)の月刊誌「월간 국회도서관」2026年4月号に、「国会AI図書館」(NAIL)を目指す「NAILプロジェクト」を紹介する記事「국회AI도서관(NAIL): 공유와 신뢰를 넘어 디지털 포용으로」が掲載されています。この記事は、2026年4月1日に開催された第24回韓国学術情報協議会定期総会及びカンファレンスにおいて同館のファン・ジョングン館長が行った基調講演の内容を要約したものです。

NALは、同館が保有する膨大なデータを基盤として、これまでも人工知能(AI)を活用した多様なサービスを提供してきましたが、利用者が必要な情報を見つけるためには、個々のシステムにアクセスし、その結果を比較・分析しなければならなかったとしています。NAILは、異なるAIサービスを有機的に連携させるインテリジェントプラットフォームで、従来の受動的な図書館から脱却し、AIが直接データを読み提案を行うインテリジェント図書館へのパラダイムシフトを目指すとあります。そのための柱として、次の三つの戦略を挙げています。

・質問の意図を見抜いて回答を提供する「Agentic AI」の導入
・Model Context Protocol(MCP)技術を活用したサービス窓口の統合
・図書館において最も重要な「信頼性」の確保:検証された立法資料等のみを検索対象とし、ハルシネーションを最小限に抑え、ファクトチェックを保証する

국회AI도서관(NAIL): 공유와 신뢰를 넘어 디지털 포용으로(NAL)
https://www.nanet.go.kr/libintroduce/etc/monthLibView.do?searchHo=202604

参考:
韓国国会図書館(NAL)、AIを活用したサービス拡大の方針を発表 [2025年04月10日]
https://current.ndl.go.jp/car/251416