Europeana、アグリゲータへのインタビューによる課題分析結果を公開

Europeana Cloudのプロジェクトでは、アグリゲータがEuropeanaによりデータを提供しやすくなるよう、インタビューを行い課題を分析したとのことです。2014年10月27日にインタビューの結果をまとめた資料を公開しています。

ブログで、以下の概要が紹介されています。

・メタデータのマッピングは、多くのステップ、サービス、内部の議論など、時間のかかるプロセスである。
・メタデータ収集とマッピングのためのツールは、信頼性が低く、データの入手可能性に不安がある。
・メタデータ収集とマッピングのためのツールは、使い勝手が悪く、専門的な知識なしには使えないこともある。
・アグリゲータにはより迅速にデータを作成する(収集し、マッピングし、充実させる)能力が必要である。
・アグリゲータが識別子や典拠を管理するためのよりよい仕組みが必要である。
・多くは充実させることができるように見えるが、そのためのツールがない。
・(データの所有とは異なり)コンテンツの所有はあらゆるアグリゲータにとっての緊急の問題ではないが、戦略的に重要なものとなる。
・メタデータをCC0に制限するという課題は共通であるが、殆どにとって、緊急の課題としては位置づけられていない。

How Europeana Cloud will address aggregators’ challenges and issues(Europeana Cloud, 2014/10/27)
http://pro.europeana.eu/web/europeana-cloud/blog/-/blogs/how-europeana-cloud-will-address-aggregators%E2%80%99-challenges-and-issues

Challenges and Issues for Aggregators(Europeana Cloud, October 2014)
http://pro.europeana.eu/documents/1414567/078d111e-91f6-4a59-b134-af4c82262023

参考:
E1539 – Europeana Cloud:Europeanaのクラウド化計画
カレントアウェアネス-E No.255 2014.03.06
http://current.ndl.go.jp/e1539

E1230 – Europeana,デジタル文化資源のメタデータを自由利用へ
カレントアウェアネス-E No.203 2011.10.27
http://current.ndl.go.jp/e1230

E1618 – 図書館におけるLinked Data:実現させよう!<報告>
カレントアウェアネス-E No.268 2014.10.09
http://current.ndl.go.jp/e1618